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在りし日の思い出〜ワタクシの原点、かな?〜

まあ、こんなワタクシにも当然のように父親がいまして。
正確には、いました、なのですが。
ワタクシが20代前半にこの世を去ってしまったので。

この父親に受けた影響というのが、ワタクシの場合大きかったのかな、と思ったりしています。
親戚には、似てる、とも言われますし。
顔がというよりは雰囲気が、なんじゃないのかな、と思うんですが。

父もエンジニアでした。
ちょうどワタクシが生まれた頃に、難病を患ってしまって、仕事をやめたんですが。

叔父や叔母の話を聞くと、本人は、音楽家になりたかったそうです。
音楽学校に行きたい、というのを当時の家庭環境が許さず、泣く泣く普通高校に行ったとか。
従兄弟に楽器でメシを喰ってる人間がいるんですが、その従兄弟が音楽の道に進みたい、といった時に、猛烈に後押しをしたのが父だったそうです。
#これも後日、従兄弟に聞いた話。

まあ、子供の頃の父との思い出というと、2段ハーモニカを吹いて貰ったことと、日曜日のたびに、ステレオでクラシック音楽を聞かされたこと、が多いんですが。
2段ハーモニカは、当時なかなか見ない代物で。(笑)
子供心にも、上手いのは解ったんで、後に叔父叔母に聞いた話にも肯けた訳ですが。

で、そのステレオというのも、ビクターから発売になった新製品を給料の半額ほどのローンを組んで買ってきて、母とひと悶着あったという、伝説のステレオで。(笑)
今のひとは解らないかも知れませんが、レコードという、黒いぐるぐる回る板に音楽を記録したものを再生するステレオ機器でした。
たぶん、ビクターの犬もあったと思うんですが。これはどこへ行ったやら。
残っていれば、たぶん相応の値段で売れたと思うんですが。
#なんか一時期、凄い値段で取引されてた、瀬戸物のビクターの犬。

その他、オープンリールのテープレコーダーとか、そんな機器まであり。
こちらも、しばらく動いておりましたな。ワタクシが幼児の頃に歌っていた歌などが記録されていたようです。テープそのものは、まだ母が持っているので、然るべきところに持っていけばCDとかに落とすことも出来るのかも知れません。

とまあ、音楽でメシを喰うのを諦めた代わりに、趣味として立派に続けていたようですが。
#ちなみに、姉のために、やはり唐突にオルガンとか買ってきて、やはり母とひと悶着あったようです。姉のためというのは単なる名目で、単に自分が欲しかったのではないか、とワタクシは睨んでいますが。そのオルガンは、まだ元気に動いております。(笑)

まあ、長い前置きになりましたが。

その父が、音楽を諦めて、ある工場で働き始めます。
今は超有名企業ですので、とりあえず伏せときますけど。(笑)
で、当時は工場の効率を上げるための案などを社員から募集して採用されると、金一封が出るということで、父は色々とアイディアを出して、金一封を貰っていたそうで。
で、全部レコードに化けてたらしいというのは、後に母に聞いた話。(笑)
ワタクシの生まれる前の話なので。

その父が病のため、会社を辞してからも、結構色々と修理したり、小物を作ったりしたんですよね。
小学生の時に、ラジオのキットを買ってきて、教わりながらハンダ付けとか。
あと、本が欲しい、と言えば、まずお金を出してくれました。
マンガはダメだったんですが、小説とか。
まあこれは、図書館で借りるような本はあらかた読んでしまったので、仕方なく出してくれてたのかも知れないのですけども。
#子供の頃は本の虫だったなぁ。
なので、小学生の頃とかから、結構SF小説やら読んでましたねぇ。

その他、工作やら、プラモデルやら。
なんか、その手のおもちゃは割と無節操に買ってくれました。
こう「手を使ってなにかする」類のものと、「知識を蓄える」ことに関しては、わりと金額とか気にしないでモノを買ってくれましたね。工具とかもそうだし。
そんで、よく母とケンカしてましたが。
#と言っても、母が一方的に怒ってるだけで、父は笑って受け流してましたけど。

という風に、父が廃品からなんか作るのを見てたり、そういう番組を見てるのを一緒に見てたり、なんてことが多い子供時代だったと思います。

特に、父から、「こうあらねばならない」などという説教めいた話はされたこともなく、ケンカとかして、負けて帰って来ると、「もう一度いって勝ってこい!」くらいは言われましたけど、エンジニアとは、とか、モノづくりとは、とか父本人から聞かされたことは一度もないですね、そういや。
後に、母とか、叔父、叔母から聞いたことはありますが、そんな話をしていた、というのは。

まあ、議論好きで、親戚の集まりなどでは、叔父連中とよくいろんな議論をしてましたね。年の近い子供が少なかったので、脇で、その議論を聞いてるのが多かった気がします。
そんで、「それってどういうこと?」と聞くと、父は説明してくれました。
子供が、大人の議論に入ってくるんじゃない、なんてことは言われたことはないですね。
むしろ、どう考える?などと聞かれたことはありますが。

ワタクシがものごころついた頃には、難病により入退院を繰り返し、まともに働くことも出来なくなっていたので、こう趣味的なことばかりしているのしか記憶にないのですがね。
また、難病のせいか、末っ子だから可愛がられていたのかは解りませんが、父とケンカの記憶もワタクシにはありません。
まあ、議論は何度かしましたが、ケンカではなく、議論のレベルでしたね。
なぜ、それが欲しいのか、とか、そういうことを主張して、説得するわけです。
#バイクの免許とか。

ただ、前述の通り「何かを作る」とか「知識を得る」類のことには、すごく敷居が低く、なんでもではありませんが、買ってもらえました。
#さすがに、当時の「マイコン」は無理だった。(笑)
ただ、ゲームの類とか、マンガはNGで、それとTVのバラエティ番組なんかは見せてもらえませんでしたな。
マンガは、まあ上の兄弟が買ってきたのを読んだりしてましたけど。

それと、前述のように、適当な廃品から、なんか作ってる父の姿を見て育ったので、こう、普通の家でもそんなもんだろう、と思ってたってのもあるんですよね。
父親というのは、壊れた家電は修理するし、必要なものは作るものだ、と。
父の作った作品?の中で印象的なのは、冷蔵庫かなんかのコンプレッサーのモーターにファンをつけて、自動車用バッテリーで駆動して、前進をアシストするという、風力自転車でしょうか。(笑)

そんな、今思えばくだらないものを作るのに血道を上げていた父の背中を見て育ったから、今のワタクシがあるのだと思います。

こうして文章にしてみると、父も変わり者だったな、と改めて思いますけど。(笑)
自宅には、結構普通に工具とか揃ってましたしねぇ。
実は小学生時代の親友とも呼べるべきひとの家では、自動車修理工場とガソリンスタンドを営んでおりまして、その子の家にも工具とか大量にあるし、父親は、自分で車のメンテナンスとかしてたわけです。
こう、子供の頃からそんな環境にいたので、それが普通って感覚になったのかなー、なんて思いましたね。

なんで、唐突にこんなエントリかというと。
実は先日叔父が他界しまして。
本日はお通夜だったんですけどね。
それで、思い出した、ということです。
まあ、ブログっぽいエントリといえば、ブログっぽいエントリかも知れません。(笑)

まあ、そういう父と、四六時中一緒にいた、というのがワタクシの原点なのかも知れませんねぇ。
血は争えない、っていうんですか。
ちなみに。
車好きも遺伝だと思います。
兄弟全部車好きなので。(爆)

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コメント

いいお父さんですね。

私の場合、父親はあんまり家のことをする人じゃありませんでした。もちろんあの時代のことですから自動車のメンテぐらいは自分でやってたんですけど、基本的に修理とかメンテナンスとか、面倒な方で。

で、母親が、いろいろと奇妙なことを思いつくんですね。「あそこをこうしたらこれは直るはず」とか、「ここに棚を作ったら」とか。父親は基本的にやらないですから、(それに長男である兄は外にばっかり遊びに行っているので)、いつも私のところにお鉢が回ってきました。だから、全く知識がない状態で、いろいろやりましたね。ラジオの修理から日曜大工から。「それが私の原点」かもしれません。ということで、後になってロクに知識がないのにLinuxインストールして自爆するとか...

投稿: 松本 | 2010年10月 4日 (月) 18時26分

良い思い出で羨ましいよ。
俺の父親の思い出なんて、飲んで暴れてるのしかないもん。
まあ、飲んで(いろんな意味で)暴れるってのは似ているのかも知れないが(笑)
国分町に飲みに行った時、店のママが昔長町で店やってて、父親がそこの常連だったのがわかった時は、偶然って怖いと思ったよ。

投稿: omiya | 2010年10月 4日 (月) 18時44分

>松本さん

家事のたぐいは何もやってないと思いますけどね。
なんか変なもんばっかり作ってる思い出が。(笑)
松本さんの場合は、母上の方ですか。(^^;
まあ、探せば似たような原点が他のひとにもあるのかも知れません。


>oomiyaさん

面白い父上でしたけどねぇ。(笑)

投稿: かおりん | 2010年10月 4日 (月) 19時01分

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