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気持ちのない技術

車でラジオを聞いてたんですが。
「我々の会社は、技術では他社に劣るかも知れません。でも、気持ちがあるんです」と仰られていた社長さんがいました。
まあ、結婚式をプロディースする会社のようなので、そういうもんかも知れんなぁ、とか思いつつ。

「技術は学べますしね」と続けいてたのが印象的でしたが。

まあ、残念なことにワタクシは、結婚式にどんな技術が必要なのかは解りませんが。(笑)

ただまあ、IT業界のエンジニアも同じかも知れんなぁ、とチラリと頭をよぎったのは事実で。

会社内などで、新しい仕事が入ったときに、ひとのアサインなんかの話になるわけですが。
どんなにプログラミングの知識が豊富で、かつ綺麗なコードを書く人でも、メインに据えられないひとってのはいるんですね。
まあ、そういうひとは業界の経験も長く、いろんな知識も豊富なんですが、意外なことに、リーダー的な役割も顧客との打ち合わせにも入れられることがない。

なんでか、ってぇと。すごく簡単な話で。
「ひとと話を出来ない」からなんですね。(笑)
まあ、います、そういうひとも。
でも、コンピューターとは完璧に近い対話が出来る。
もっと評価されてもいいような気はしますが、日本ではプログラマというのは扱いが不当に低いので、そういうひとも、あまり高い評価はされません。

最終的に、なぜそうなってしまうのか、というのは、「プログラム的に正しい」ことが優先されてしまって「ユーザーの使い方に沿った考えをしていない」から、ってことになります。
まあ、こういう話をすると、「プログラム的に正しいものは、最終的にはユーザーの利便をはかるものになるはずだ」という反論もあったりしますが、実は「こうあるべき」を決めるのはユーザーなんです。

「こう使いたい」から、そういう仕様での発注があるわけで。
プログラム的に効率が悪く、人間工学的に見て悪い配置でも、ユーザーの業務フロー的には使い易かったりするわけです。
#つまり、業務フローが間違ってるわけです。(笑)

んで、ひとと話を出来ない、ユーザーを見ないひとってのは、そこに視点がいかない。
「そもそも業務フローがおかしいんですよね」と言っちゃう。(笑)
で、実はそんなことはユーザーも解ってるんですよ、案外。
解ってるから、システム化して、徐々にフローを変えて行き、全体として効率化をはかろう、ってのが意図なわけです。
そこを無視して、「それじゃダメだから」とやらかすと、ユーザーだって面白くないわけですね。
#正しい分、なおさらね。(笑)

まあ、結婚式のプロディースとは、また話が違うのかも知れませんが、ユーザーの立場、その業務とシステム化の間に挟まれたIT部門の方の気持ち、今後の展望、それらの「対人スキル」と言われる部分がきちんと出来てないと「日本では」あまり評価が上がりません。
#まあ、不思議なもんで。分業出来てないってのも問題なんだけど。

また、間違いを正す努力というのも、実は我々には要求されてたりもします。(^^;
気づいてないユーザーに気づかせる努力ですね。
で、この時、一刀両断が有効な場面と、下から丁寧に、というのが適切な場面と、色々あるわけですよ。
#まあ、提案という形を取るのは同じですが。

とはいえ。
これらの提案も、「技術」という土台がないと成り立たないので、まずは技術があること、は前提だったりしますが。
でないと臨機応変な提案ができないので。
「技術」+「気持ち」ってのが、やはり我々も大事だよなぁ、などと、その後のラジオの話は全然聞かずに、ぼんやりと考えながら帰ってきましたが。(笑)

まあ、この「気持ち」って言い方は、非常に曖昧なので、ワタクシはよく「多面的なモノの見方」という言い方をしたりしますけどね。
自分の立場、相手の立場、それぞれの会社、上司、または本当にそれを使うエンドユーザーの立場、予算。
あるプロジェクトを取り巻く環境というのは、非常に多彩な切り口があるわけです。
で、それらを整えて(妥協して)、最終的な提案と、納品物に持って行く。
その為には、いろんな切り口、角度から、プロジェクトを見て判断していく必要があるわけで。
ある局面では、ひとりの感情が、それを決めてしまうかも知れない。
そんなことにならないように調整する必要もあるんですよね。

ま、感情で作られたシステムなんざぁ、使わされる方も迷惑なんでね、極力そんなことにはならんように努力するってことですか。

いずれにせよ、相手にしているのはコンピューターではなく、それを使う人間、ひとである、ってことは常に頭に置いとかないとダメだよな、って話です。

そうじゃないと、結婚式をプロディースする会社の社長さんの言う「気持ちのない技術では、お客さんは満足してくれませんからね」になっちゃうんだろうな、と。
そう思いましたとさ。(笑)

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コメント

やっぱ一回Joel読んだ方がいいかも。多分「合う」(笑)。OSS系のハッカーの話読むよりも(笑)。

Joel Spolsky:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AD

Wikipediaには書いてないけど、Microsoft ExcelのVBAの開発者(より正確に言うと「仕様策定/決定者」)です。

>日本ではプログラマというのは扱いが不当に低いので、そういうひとも、あまり高い評価はされません。

Joel on Softwareによると、「対人スキルが低くて困る」プログラマの方が多いみたいです。これは向こうの国でも「困った」状況みたいですよ。
(通常、プログラマの「スーツ族」「マネージャ批判」に終始するトコで終始しない辺りがJoel氏の凄いトコ)

Joel on Software 日本語翻訳プロジェクト:
http://local.joelonsoftware.com/mediawiki/index.php/Japanese

Joel on Software:
http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-274-06630-4

More Joel on Software:
http://www.seshop.com/product/detail/10365/

投稿: cametan | 2010年11月 6日 (土) 12時23分

ああ、あとここね。

Joel on Software:
http://japanese.joelonsoftware.com/

投稿: cametan | 2010年11月 6日 (土) 12時33分

ダクトテーププログラマってエントリの以下の部分。
”ピーターはザウィンスキーに聞いた。「過剰なエンジニアリングというのには我慢ならないようだね」
それに対してザウィンスキーは答えている。「ああ、リリースできなきゃ意味がない! 後で書き直してコードをきれいにすりゃいいんだよ。3度目にはすっかりきれいになっているだろう。でもそれは肝心なところじゃない。我々がそこにいるのはコードを書くためではなく、製品を世に出すためなんだ」 ”
これは、まさしくその通りだなぁ。
ジョエル氏のいうところの「ダクトテーププログラマ」に相当しますな、ワタクシの考え方は。(笑)

投稿: かおりん | 2010年11月 6日 (土) 12時38分

気にいったでしょ(笑)?

やっぱ黄金期のMSに鍛えられた人間は違うよね、と。
彼は他にも色々、OSSで流布してる「嘘」をやっつけたりしてます。
面白い。OSSに洗脳された人は「認めたくない」話ばっか書いてて、それは「理想論」じゃなくって「現実観点」なんだよね。

投稿: cametan | 2010年11月 6日 (土) 13時34分

暇なときの読み物としては最適な感じね。
てか、こう現場経験者のこういう話は、「あー、そうだよなー」ってのが多い。(笑)
海外でも事情は一緒なのね。

ただ日本と違うのは、海外だと、もう少しITが評価されてて所得が多いんだろうな。(爆)

投稿: かおりん | 2010年11月 6日 (土) 15時36分

>ただ日本と違うのは、海外だと、もう少しITが評価されてて所得が多いんだろうな。(爆)

日本の場合、PCの普及よりゲーム機の普及が先で、そこで給与体系決まっちゃったのが痛かったんでしょうね。ゲーム業界がプログラマに払う給与体系決めちゃった。
曰く「バイトを経過させて正社員にしていく」方針(笑)。バイト基準から給与計算していったんで、まあ、そうでしょう。恐らくネット系のITなんかも基本同じでそのスタイル踏襲してるだろうし。
アメリカみたいに「まずPCありき」ってくらい普及してなかったからね。その辺でマイナスだったのかな。良く言われる「知的労働を軽視してる」ってのは全然違うと思ってます(笑)。
(一般に、日本の方が知的労働を重視してるので(理系以外では)、IT「だけ」逆転してる、って見た方が正解だと思います)

投稿: cametan | 2010年11月 6日 (土) 15時56分

ゲームやってた頃の方が稼ぎは少なかったね、確かに。w
ただ、まあ構造が「本当に土方と同じ」なんで。
大手が受注したのを下請け、孫請けに流して、現場では、雀の涙っていう。(^^;
この辺の構造と「ITは魔法じゃない」って世代が管理職に来ないと(つまりあと20年しないと)この辺の現場の土方問題は解消しない気はしてますけどねぇ。(^^;

投稿: かおりん | 2010年11月 6日 (土) 17時25分

私事ですみません

高校時代 電子科に通いプログラミングを習いました
プログラミングのテストではいつも満点(マジで)という成績で

しかし、クラス1の問題児 ヤンキー・族でもありましてw

習ったのは フォートラン BASICでしたがwww 古ww(しかも簡単w)

はじめて触ったPCが PC-8001 というww
以後ハマリにハマり PCヲタに ヤンキーでPCヲタ アニヲタという変な奴にww

数々の問題行為おこしたあげく 高2を2回やりまして 尚更その手には強くなり

先生の推薦で 高3で選択科目にあった プログラミング コボル・アセンブラの授業

すすめられたのですが 内心そっち行きたかったのですが

先生に言われたぁ ってことで・・ 先生に何もかも反発しててた問題児だったんで
選ばず他の科目を選んでしまいまして

その後 数々の問題行為で親と先生で相談し 自主退学という形で卒業間際に中退するんですけどねwww

初めっから素直に進めば 多分 プログラマーになってたかな と思います

なので いまだ プログラミングには興味ありありのありありなんですが
時代が違うので さっぱりが現状です・・

Ubuntuにしたので余計にぃぃw

何気に 検索し探りながら弄ってますがww

今は 建築関係の職で 自営を営んでますが
あの頃の気持ちは今でも忘れていません

IT関係 特にプログラマー 頑張ってください! 応援いたします!! ъ( ゜ー^)イェー♪

投稿: たっど | 2010年11月 7日 (日) 03時02分

いえいえ。私事をコメントいただくのも、また楽しみのひとつで。(笑)

まだプログラミングに興味があるのでしたら、遅くはありませんよ。
非常に簡単なブログではありますが、おっさんにも解るPythonというのを、書いております。
こちらの仮想読者がいなくなってしまって、実は困ってるところでもありますので、一読いただいて、解らないところなど、ご質問いただければ、そういうエントリを作成しますし。

建築関係ですか。しかも自営とは。
ワタクシもIT土方ですので、結構通じるものがあるかも知れませんね。(笑)

一応、URLなど。
http://op-py.blogspot.com/

投稿: かおりん | 2010年11月 7日 (日) 03時42分

お返事ありがとう
あとで ゆっくり URL先みさせてもらいます^^

なんせ PC−8001時代の人間ですからw
フォートランなんか 紙テープに穴あけて 読み込ませたんですよぉ
そんなん むかーーしのアニメで見るくらいのを実際いに

PCー8001にはフロッピーなどないし プログラム ラジカセのテープに入れてたん
ラジカセのテープなんで 入れたプログラムの音が再生できたりで 聞いた事も何度もあります

そんな 古い人間ですが・・・

URL先よく読んで 勉強し直しまーーーすぅぅ

ありがと(⌒-⌒)

投稿: たっど | 2010年11月 7日 (日) 04時27分

Pythonという言語は、Linux環境前提であれば、学習に向いていると思います。
あとは、マシンパワー如何ですが、EclipseにPyDEVというプラグインを導入したほうが案外使い易いかも知れません。
IDEはお好みで。(笑)

投稿: かおりん | 2010年11月 7日 (日) 05時08分

余談ですが

当時 高校で使っていた
コンピュータールーム 1/3を占めるほど超巨大なコンピュータは

もう 富士通でも残っておらず 全国に3台しかないその1台でした

以後 話によると それは 富士通によって買収されたのこと

そんなんコンピュータ使ってた おいら達って・・・(瀑)

投稿: たっど | 2010年11月 7日 (日) 06時12分

工業高校だったんですか?
当時にそんなコンピュータが導入されてたなんて。
高専とかでも、あまり見なかったような…

投稿: かおりん | 2010年11月 7日 (日) 15時14分

都立の工業高校ではトップクラスの学校に通ってました
なかでも 自動車科・電子科は 東京で1,2位を争っていました
もちろんぼくは電子科でしたけど^^
もう 他の学校と統合され 総合高校になっちゃったんですけどね。

富士通の会社で メンテにたまに来てましたが
あまりに古すぎて資料がなく 一日がかりで見たらしいのだけれど
私たちにはお手上げです と言っていたらしい
そんな コンピュータですよ(笑)

投稿: たっど | 2010年11月 9日 (火) 00時08分

ははぁ、なるほど。(笑)
いわゆるミニコンと言われた世代のコンピュータですかね。
資料がないってのもどうかとも思いますけど。

メーカー側にしてみれば、そんなに長く使うとは思ってなかった、のかも知れませんね。(爆)

投稿: かおりん | 2010年11月 9日 (火) 06時10分

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