« サイドファンにフィルタを付けてみた。 | トップページ | まあ、これでなんとなくわかったような気分にはなれる。>Unity »

iCloudに思うこと

「iCloud」が示す「こちら側」を中心とした世界観とは?(3/3) - @IT

「10年前にPCがデジタルハブになるという考えを提案したが、ここ数年でデバイスの状況が変わった」として、異なるOSを搭載した複数のデバイス(Mac/iPhonse/iPad)をユーザーが同時に使うようになり、1台のPCを中心としたコンテンツ管理の仕組みから、全てのデバイスが同じコンテンツを共有するモデルへ転換が必要だと訴えました。

 ジョブズ氏は、“iCloud stores your content, and wirelessly pushes it to all your devices(iCloudはあなたのコンテンツを保存し、ワイヤレスにあなたの全てのデバイスに送信する)”。“iCloud is integrated with your apps, so everything happens automatically(iCloudは、アプリケーションと統合されていて、保存と送信は全自動で行われる)”とiCloudを説明しました。


ちょっと旬を過ぎたネタなんですが。
先日、このネタについて書き上がったエントリを「誤操作」にて削除してしまい、そのまま、再度書く気にもなれず、放置していたのですが、先日会社のひとと、このiCloudについて、盛り上がってしまい、再びエントリとして取り上げる気になりました。(笑)

クラウドというと、どうしても、あやしい印象というか、得体の知れないもの、という印象だったのですが、ジョブズは、その得体の知れないもの、に具体的な形を与えてくれました。
それがiCloudだと思っています。
クラウドの形は、こうあるべきだ、というジョブズの主張というか。

「デジタルハブ」。なるほど、と思いましたね。
ああ、クラウドとはそういうもんか、と。

SaaSやらPaaSやら、いろんな「手法」のクラウドが語られていますが、結局それは、クラウド化のひとつの「手段」に過ぎないのだな、と、ワタクシは、このiCloudの仕組みを見て思ったわけです。

クラウドが提供するのは「シームレス」。
これに尽きるのだと思います。

データがどこにあるのかを意識する必要がない、アプリケーションが何かを意識する必要がない、端末が何か、すら意識する必要のない、「シームレス」。

それがクラウドであり、クラウドの目的なのだな、とワタクシは考えたわけです。
それを、ジョブズはiCloudで当たり前に、「ある程度」実現してしまいました。

現実には、今の技術で「完全にシームレス化」するのは難しいと思います。
それでも、Apple製品で囲い込みをすることにより、iCloudは、シームレスな環境を提供してくれます。
iPhoneで撮った写真や動画は、自宅のiMacでそのまま編集できます。
iMacで加工した結果を、iPadでプレゼンテーションすることも出来るわけです。
データがどこにあるのか、そんなことは意識する必要がない、場合によっては、アプリケーションすら、意識する必要のない環境となるでしょう。
#Safari限定かも知れんけど。w

環境も、端末も、意識せずに、ユーザーは「目的を果たす」だけに集中することが出来る。
まあ、やりたいことによっては、向き不向きの端末もあるでしょうが、その場合は、作業途中で、端末を変えてしまえばいい。

それこそがシームレスな環境であり、作業であろう、と。

iCloudの「うまいやり方だ」と思った点は、「アプリケーションはローカルにあり」「データがiCloudに転送される」ことをユーザーは意識しないくていいことだと思っています。
まだ、通信インフラは、ジョブズの理想を実現するほどには揃ってないと思います。
そこを、アプリケーションはローカルに置く、データはクラウドに置く、という住み分けをすることで、実際の実行速度と、シームレスな「編集/閲覧」を実現しているところが、非常にうまいやり方だ、と思いました。

これなら、実現性が高いからです。つーか、実現するんでしょうけど。(笑)

まだまだ、アプリケーションそのものを、ネットの先に置くには、ネットワークのインフラは貧弱だと思うわけです。そこで、とりあえず、「同じデータフォーマットを扱える」アプリケーションをすべての端末に用意する。これだけで、シームレスな作業は可能なわけです。
もちろん、データは、一時的にローカルに落としこんで、実作業はローカルで行われるのでしょう。
#iPhoneとかのアンダーパワーの場合には、サーバ側で処理するのかも知れないけど。

編集の済んだデータは、「勝手に」iCloudにぶん投げられる。
ユーザーは、iCloudなんてものを意識する必要はない。
「シームレスにデータを扱える」恩恵に与れるわけです。

まあ、なんかべた褒めしてるように聞こえるかも知れませんが。(笑)

別に褒めてないです。(爆)

単に、ワタクシの中で、「クラウド」とは「シームレス化」を実現するためのものなのだ、というオチがついた、ってだけの話です。
そのためにいくつかの手段、手法があり、iCloudは、それらを組み合わせて、クラウドを「きちんと」実現したソリューション、というだけのことですね。

クラウドというと、どうしても、手段、手法のことばかりが説明されていて、「で、それがなんなのよ?」となることしばし、だったのですが、このiCloudを見て、クラウドが実現すべき姿、というのがワタクシの中で固まった、というだけの話にすぎません。

ま、誤解があるかも知れませんけどね。

それでも、これで、ワタクシにとっての「クラウド」は「得体の知れないもの」ではなくなりました。
ユーザーにとって、「環境」や「端末」という垣根をとっぱらうための仕組みである、とワタクシは理解することにしました。
クラウドの本質は「シームレス化」にある、と。

これで、個人の環境は激変する可能性はあるかも知れません。
が。

ビジネスシーンではどうかな、と思わないでもないです。(笑)

特に日本企業に対して、そのクラウドの思想が「で?」となりかねないな、と思ったりするわけです。
まあ、比較的最近立ち上がった分野でもありますし、これからの伸び代がかなり残ってるでしょうから、今後どう進化、進歩するのかは解りませんけどね。(笑)

|

« サイドファンにフィルタを付けてみた。 | トップページ | まあ、これでなんとなくわかったような気分にはなれる。>Unity »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

いや、褒めてあげなよw
WindowsLiveSpaceもWin7のタスクバーにピン留できるようになったりと、最近はネットストレージとシームレスにやりとりできるような仕組みが広がってきたやね。
特に進んでたのがDropboxとかEvernoteとスマートフォン連携だから、それがPCにも転がってきたと考えるべきなのかもね。

Ubuntuもオンラインストレージ提供してたんだから、これと同じ事はきっとできただろうにとか思うけど、やっぱ難しいのかねぇ?w

投稿: こで@なごみ大明神 | 2011年6月22日 (水) 07時13分

んー、まあ、褒めてもいいんですが、ワタクシはジョブズ嫌いですからねぇ。(笑)
ま、クラウドの本質がどこにあるのか、実際には誤解している部分がかなりあるような気はしているんですが、まずは「シームレス化」が要なのかな、とワタクシの中で固まった、というだけの話なので、別にiCloudを褒めてもねぇ。(笑)

ひとつ、クラウドを理解するための方向と方法論を与えてくれたって程度の話なので。

投稿: かおりん | 2011年6月22日 (水) 22時50分

追記。

単なるオンラインストレージではなく、OSレベルで組み込んで、アプリケーション側でも、クラウドを意識することなくデータを扱える、ってのが最大のメリットなのかな、とかね。
DropBoxや、UbuntuOneで実現しようとしているファイル共有とは、また次元の違う話かと思ってますが。
ま、そんでも通信インフラが、どこまでそれに耐えられるか。
USはともかく、日本のソフバンではねぇ…

投稿: かおりん | 2011年6月22日 (水) 22時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/500703/52007009

この記事へのトラックバック一覧です: iCloudに思うこと:

« サイドファンにフィルタを付けてみた。 | トップページ | まあ、これでなんとなくわかったような気分にはなれる。>Unity »